• Vue3のrefとreactiveの違い

    今日はVue3 の分かったようでわからないref()とreactive()の違いを説明します。 Vue3のref()とは Vue3のrefは、Vue.jsフレームワークで導入されたリアクティブなデータを扱うための機能です。refは、単一の値をラップし、それを監視して変更があった場合に自動的に再レンダリングすることができます。 refを使用すると、リアクティブなデータを簡単に作成できます。通常、基本データ型(文字列、数値、真偽値など)をrefでラップします。例えば、以下のようにrefを使用して数値を定義できます。 このコードでは、ref関数を使ってcountというリアクティブなデータを定義しています。初期値として0を渡しています。 refでラップされたデータを参照する場合は、.valueプロパティを使用します。 データを変更する場合は、単純に新しい値を代入します。Vueは自動的に変更を検出し、再レンダリングをトリガーします。 refは、単一の値だけでなく、オブジェクトや配列などのデータ構造もラップすることができます。ただし、ネストしたプロパティの変更を検出するためには、.valueを明示的に使用する必要があります。 また、refはVueコンポーネント内で使用されることが一般的です。リアクティブなデータを使用することで、コンポーネントの状態の変更を監視し、自動的に再レンダリングすることができます。… 記事を読む

  • JavaScriptのlocalStorageとは?

    JavaScriptのlocalStorageは、ウェブブラウザ内にデータを永続的に保存するための仕組みです。ウェブブラウザが提供するウェブストレージの一種であり、データをキーと値のペアとして保存することができます。 localStorageを使うと、ユーザーがウェブサイトを閉じても、再度ウェブサイトを開いた際に以前の状態を保持したまま、データを利用することができます。これは、クッキーに比べて容量が大きく、サーバーへのリクエストが発生しないため、より効率的なデータの保存が可能です。 localStorageは簡単に利用することができ、次のような操作が可能です: 以下は、localStorageを使用してデータを保存・取得する簡単な例です: localStorageは、ウェブアプリケーションやゲームの進行状況、ユーザーの設定、キャッシュされたデータなどを保存するために便利です。ただし、重要な情報や機密情報を保存する場合には注意が必要で、セキュリティ上のリスクを避けるために適切な対策を講じる必要があります。 localStorageで保存する一般的なデータは何? localStorageは、一般的に次のようなデータを保存するために使用されます: これらは一般的な例であり、実際の使用はさまざまです。localStorageはクライアントサイドでのデータ保存に適しており、ブラウザの制限内で利用可能なデータの範囲で利用されます。ただし、重要なデータの場合はセキュリティに留意し、適切な暗号化やセキュリティ対策を講じることが重要です。 localStorageはブラウザを閉じてもデータが残る? はい、localStorageはブラウザを閉じてもデータが残ります。localStorageに保存されたデータは、ブラウザのセッションやウィンドウを閉じても永続的に保持されます。次回ウェブサイトを開いた際に、以前に保存されたデータを復元することができます。… 記事を読む

  • Web3ってなに?Web3を徹底解説

    Web3とは何か Web3は、分散型のインターネットの新たな進化形を指す用語です。Web3は、ブロックチェーンや分散型台帳技術、暗号通貨などの技術を活用して、従来の中央集権型のWeb2.0から、よりオープンで自由なインターネットへの移行を促進することを目指しています。 従来のWeb2.0は、ユーザーが中央集権的なプラットフォームや企業に依存している一方、Web3は分散型のアプリケーションやサービスを可能にすることで、ユーザーの自己主導性やプライバシーを強化し、中央集権的な権力や制約からの解放を提供します。 Web3の技術的な要素には、ブロックチェーン技術があります。ブロックチェーンは、分散型台帳として機能し、透明性やセキュリティを提供します。また、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムも重要な要素であり、自動的に実行される契約を可能にします。 さらに、Web3では暗号通貨が重要な役割を果たしています。暗号通貨は、分散型のデジタル通貨であり、取引やネットワークへの参加に使用されます。これにより、ユーザーは従来の中央集権的な決済システムに依存する必要がなくなります。 Web3の目標は、ユーザーがより自由にデータやアプリケーションを所有し、自己のデジタルアイデンティティを管理し、中央集権的な権力構造からの解放を実現することです。分散化されたエコシステムを通じて、個人の所有権、セキュリティ、プライバシー、自己表現の権利を強化することを目指しています。 Web2とは Web2(Web 2.0)は、従来の静的なウェブページから、より対話的でコラボレーションが可能なウェブの進化形を指す用語です。Web2は、2000年代初頭に登場し、現在も広く使われているインターネットの形態です。 Web2の特徴は以下のようなものです:… 記事を読む

  • fetch()とはなに

    fetch()メソッドは、JavaScriptにおいてWeb APIで提供される非同期通信のためのメソッドです。主にHTTPリクエストを送信し、レスポンスを取得するために使用されます。 fetch()メソッドは、指定したURLに対してHTTPリクエストを行い、その結果としてPromise(非同期操作の結果を表すオブジェクト)を返します。このPromiseは、レスポンスが成功した場合には解決(resolved)し、レスポンスの内容を表すResponseオブジェクトを返します。一方、レスポンスがエラーであった場合には、拒否(rejected)され、エラー情報を含むエラーオブジェクトを返します。 以下は、fetch()メソッドの基本的な使用例です。 この例では、fetch()メソッドを使用してhttps://api.example.com/dataにGETリクエストを送信し、レスポンスをJSON形式で解析してデータを取得しています。成功した場合には、データがコンソールに表示されます。エラーが発生した場合には、エラーメッセージが表示されます。 fetch()メソッドは、非同期操作を行うため、PromiseやAsync/Awaitなどの非同期処理の手法と組み合わせて使用されることが一般的です。これにより、非同期のネットワークリクエストをより効果的に管理し、応答を処理することができます。 fetch()の登場 fetch()メソッドは、Web APIとして導入されたのは比較的最近であり、2015年にFetch APIとして導入されました。Fetch… 記事を読む

  • JavaScriptのPromiseとは

    Promiseとは JavaScriptのPromiseは、非同期処理をより効果的に扱うためのオブジェクトです。Promiseは非同期操作の結果を表現し、成功や失敗といった状態を扱うためのメソッドとプロパティを提供します。 Promiseは以下のような特徴を持ちます: 以下は、Promiseの基本的な使用例です: 上記の例では、myPromiseというPromiseオブジェクトを作成し、2秒後にランダムな数値を返します。thenメソッドで成功時の処理を指定し、catchメソッドで失敗時の処理を指定しています。最後に、finallyメソッドで処理の完了時に実行される処理を指定しています。 Promiseを使用することで、非同期処理をより直感的に扱い、コールバック地獄を回避することができます。また、複数の非同期操作をシンプルに組み合わせて制御することができるため、コードの可読性と保守性も向上します。 コールバックをPromiseに変換する方法 コールバックをPromiseに変換する方法は、次の手順に従って行います。 以下に、コールバックをPromiseに変換する例を示します: 上記の例では、fetchData関数が非同期のデータ取得を行うコールバック関数であり、その関数をPromiseに変換するfetchDataPromise関数が定義されています。… 記事を読む

  • 非同期のJavaScriptとコールバック関数

    JavaScriptのコードが実行される仕組み JavaScriptのコードが実行される仕組みは、以下のステップによって行われます: このように、JavaScriptのコードはパース、コンパイル、実行のステップを経て動作します。実行エンジンはコードを効率的に実行し、必要なリソースを適切に管理します。 Synchronous(同期的)なコード シンクロナイズドスイミングのシンクロと同じで、すべて同期的に動作するようなイメージです。 JavaScriptにおけるSynchronous(同期的)とは、コードが順番に実行されることを指します。つまり、一つの処理が完了するまで次の処理は待機し、順番に実行されます。 JavaScriptの処理は、通常はSynchronousな方法で実行されます。コードが上から下に順番に実行され、一つのステートメントや関数が完了すると次のステートメントや関数が実行されます。このようなSynchronousな処理では、一つの処理が他の処理をブロックし、処理が完了するまで次の処理は実行されません。 以下はSynchronousな処理の例です: このコードでは、順番に処理1、処理2、処理3というメッセージがコンソールに出力されます。各console.log()ステートメントは、前のステートメントの実行が完了してから順番に実行されます。 Synchronousな処理は、シンプルで直感的ですが、大規模な処理や長時間の処理がある場合には問題が発生する可能性があります。処理が完了するまで他の処理が待機するため、処理がブロックされ、応答性が低下する可能性があります。… 記事を読む

  • JavaScriptのValueとReferenceとは

    初めに JavaScriptのValueとReferenceは知らずに使っている人が多いと思います。知っておくことでバグが防げることもあると思うので必ず理解しておきましょう。 Value(値)は、プリミティブ型のデータを直接操作し、変数には値そのものが格納されます。一方、Reference(参照)は、オブジェクト型のデータを参照し、変数にはオブジェクトへの参照(メモリ上の場所)が格納されます。 ValueとReference JavaScriptでは、変数には値(Value)または参照(Reference)が割り当てられます。これらは異なるデータ型の操作方法とメモリ上の振る舞いを持っています。 参照型の例を見てみましょう: この例では、obj1 はオブジェクトを保持しており、obj2 は obj1… 記事を読む

  • JavaScriptのクロージャとは

    クロージャー JavaScriptにおけるクロージャーは、関数とその関数が作成された時点での環境(変数や関数への参照)の組み合わせです。クロージャーは、関数内から外部のスコープにある変数や関数にアクセスすることができます。 もっと具体的に説明するために、以下の例を考えましょう。 この例では、outerFunctionという外側の関数があります。この関数内で、outerVariableという変数を定義し、またinnerFunctionという内側の関数も定義されています。innerFunctionは、console.log(outerVariable)という文を実行するだけの単純な関数です。 外側の関数 outerFunction の中で、内側の関数 innerFunction を返しています。そして、outerFunction() を呼び出して得られる戻り値を… 記事を読む