今日は、windowsのPCからPop!_OSを起動する方法を説明します。
なぜこの方法が良いかを説明します。
WindowsでPop!_OSを使いたい理由
- Ubuntuベースなのでデプロイ時と同じ環境になり、同じコマンドで検証できる。
- VirtualBoxを使うのでインスタンス(環境)のバックアップやコピーが簡単に作成できる。
- Linuxの他のコマンドが使える。(Firewallやタスクの操作)
- Pop!_OSはウブントゥのOSの中でもUIがキレイで安定性がある。
VirtualBoxをインストールする
ではwindowsにPop!_OSをインストールする前に、この仮想環境を実行させるVirtualBoxをWindowsにインストールさせます。
これがホスティングマシンとなり、他のOSも色々インストールすることができます。
詳しい説明は下記の動画を見てください。
ではVirtualBoxがインストールできたら動画の通り、次に進みましょう。
Pop!_OSのインストールISOファイルを手に入れる
では、公式サイトからインストールに必要なISOファイルをダウンロードします。

ISOファイルは使っているPCのグラフィックボードによって変わるので確認してからダウンロードしましょう。
VirtualBoxからインストールを開始する。
ではVirtualBoxを起動して、Newのボタンから新しいマシンを作成し、先ほどダウンロードしたPop_OSのISOを起動させるようにします。

次にインストールする場所を指定して、仮想マシンに割り当てるメモリを指定します。
最低でも4GB、理想的には8GBあるとサクサク動くと思います。

次にVirtualBoxのハードディスクを作成します。
ここで、ファイルタイプをVMDKにすることをお勧めします。特に自分のマシンだけでテストをするのであればどれを選んでも問題ありません。しかし、他のユーザーをファイルを共有する可能性があるのであれば、VMDKにしておくと後からファイルのエキスポートとインポートが楽になります。
ストレージのタイプはダイナミックにしておくと、仮想マシンで使った分だけホスト側のPCに負担がかかるので便利です。

では、内容を確認してCreate(作成)をクリックします。
メインの画面に仮想マシンができたことが確認できますね。
では、仮想マシンを起動してOSのインストールを始めていきます。
スタートアップのディスクの指定
初めてマシンを起動するとスタートアップに使うディスクを選ぶ画面が表示されます。

ここでAddを押して、Pop_OSのISOファイルを選択します。


では、Pop_OSが選択されていることを確認してChoose(選択)を押します。

ではマシンを起動しましょう。

マシンが頑張ってファイルを読み込んでいます。
画面の解像度を上げる
では、インストールを進める前にPop_OSの解像度を上げます。
このままだとOKボタンが見えず次にすすめませんね。
歯車のアイコン→Displays→Resolutionから自分のPCの画面に合うような解像度を選択しましょう。ではApplyを押します。

インストールと初期設定の開始
では画面がまともになったところで言語の選択を進めます。
個人的には全部英語で進めることをお勧めしますが、日本語の設定もあるのでこれで進めてもOKです。理由は、今後、他のアプリケーション、ソフトウェアで操作をする際に日本語の設定がない可能性があり、英語で何でも操作していく良い練習になるからです」。

次にキーボードのレイアウトを設定します。
お使いのキーボードを選択しましょう。
次に、インストールを進めていきます。
下記の画像の箇所ではClean Installを選択します。
※仮想マシンで割り当てたハードウェアにOSをインストールするのでErase Everthing(すべてを削除して)を記載してありますが、割り当てた部分のハードウェアのみがすべてフォーマットされるという意味です。

では、Erase and Installを選択します。

ユーザー名を指定します。
これがマシンで使うユーザー名になります。

次にパスワードを作成します。これは必ず使うので覚えられるものにしましょう。
パスワードの設定が終わるとハードディスクの暗号化をするか聞かれます。このデータは仮想マシンにあので普通の状況ではEncrypt(暗号化)する必要はありません。

ですのでDon’t Encryptを選択でOKです。
これでインストールが始まりましたね!
お茶でも飲んでインストールが完了するのを待ちます。
インストールが終わったらデバイスの再起動を行い、仮想マシン(Pop_OS)を使用できるようになります。
細かい設定
ここからは細かい設定の説明を行います。おまけですね。
マシンの一覧で右クリックを押してSetting画面を開きます。

次にGeneralタブからAdvancedを開きクリップボードをシェアするをBidicrectional(両方のコピーをシェアする)にし許可させます。これでWindows側でコピーした内容をそのままPop_OSで使えるようになります。その逆もできます。

Guest Addtionの設定
これはとても需要なステップになります。
ゲストアディションをインストールすることにより下記の機能が追加されます。
- グラフィックの向上
- ホストPCとのシェアフォルダーの作成
- マウスポインターの連携
- 画面を拡張した際に自動で画面の解像度を変更
では早速設定していきます。
Storageのタブに行きコントローターのところにあるCDに+が付いたアイコンをクリックします。

ここでゲストアディションのディスクを挿入します。


これでゲストCDが挿入されたことが確認できました。
次回にマシンを起動した際にこのCDの指示に従いインストールを行います。

CDのアイコン→ターミナルを開き、下記のコマンドでファイルを実行します。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
インストールが始まります。

うまくいかない場合は下記のコマンドを試しましょう。
sudo apt install build-essential dkms linux-headers-$(uname -r) reboot
これでOKです。
フルスクリーンにならない場合
上記の方法でもホスト側のPCでフルスクリーンにならない場合はVirtualBox側で制限されている可能性があります。
Ctl+Cを押してVirtualBoxのタブが出たらFile→Preferencesを選択しDisplayをHINTに設定します。

これで指定した画面まで解像度が上がるはずですね。
ネットワークの設定

もし、このPop_OSのマシンを同じネットワーク内に置きたい場合はBridged Adapterに変更しましょう。IPアドレスが自分のPCと同じネットワークのIPに変更されます。これでSSH接続やPingができるようになります。SSHはOpenSSHサーバーがインストールされていることが前提になりますが。
VirtualBox エクステンションパックのインストール
先ほど述べたゲストアディションは仮想マシン側(この場合はPopOS側)でインストールします。しかしこのエクステンションパックはホスト側、(今回ならWindows)でインストールが必要になります。
もしクリップボードのコピーがホスト側とクライアント側でシェアできない場合はこの作業が必要になります。
まずは公式サイトからエクステンションパックをダウンロードします。

コマンドプロンプトからインストールしましょう。
cdコマンドでデフォルトのバーチャルボックスがインストールされているパスへ移動します。

VBboxManage.exeを使うのでこのファイルがあることを確認します。
ではVBoxManageのコマンドでインストールしましょう。
cd C:\Program Files\Oracle\VirtualBox VBoxManage extpack install <path to file/file name.file extension> #VBoxManage extpack install Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.0.4.vbox-extpack
本当に進めるか質問されるのでYesのYを押してエンターを押します。
“Successfully Installed”のメッセージがでればOKです。
あと、他にもいろいろ設定できることがあるので調べて試してみましょう。
もし分からないことがあればコメントにどうぞ。
では、お疲れ様でした。