何も学ばなかった大学中退までの7年間の後に学んだこと

私が高専での5年間と大学に入学して中退するまでの2年間の計7年間の学習に対する苦しみと、学習を好きになりたいという気持ちが干渉したときの時間を記事にしました。

学習に対する意欲とその結果はあなたの責任です。なぜならあなたがどれだけ教育システムに文句を言っても、両親に文句を知っても誰も責任を取ってくれないからです。どんな人生を描くは自分次第です。

高専での生活

私は中学の時は120人中でトップの20人くらいでした。なので普通の高校ではなくとても特殊な学部がある高専に惹かれ、入学するチャンスを手に入れることができました。入学当初は学部の40人中24位くらいでした。卒業したときは最後でした。そのほかに下にいた奴は退学してしまいました。

私は物質工学科という化学を専門にした学部に入りました。化学は得意でしたが特に好きというわけはありませんでした。なので入学してから勉強に興味がなくなり、6か月くらいで勉強に追いつけなくなってしまいました。勉強の楽しさもわからなくなり、スケボーやブレイクダンスとか、麻雀とか筋トレとか勉強以外に何か手ごたえのあることを見つけ出そうとしました。

なぜ勉強がこんなに苦痛なのか?

それはアウトプットとインプットのバランスが欠けていたからだと大人になってから気が付きました。例えば野球のルールも知らずバッティングの素振りを毎日1時間やっても楽しくないですよね?それはインプットばかりに集中して、アウトプット、つまり実際に学んだことを使う現場を知らないことで練習がとても苦痛になってしまうことが原因であるからです。

学校も同じで、毎日の学習の使いどころを知らないとなぜ勉強が必要なのかわからず、苦痛になります。これには個人差がありますが、好奇心の旺盛な人にはかなりの苦痛になると思います。なぜならアウトプットのない勉強に興味がわかないのに日々の学ぶ作業を繰り返さないといけないからです。自分の潜在意識に気づかない人、単純に勉強という作業ができる人には問題がないです。

私は高専の5年間では何も全く学びませんでした。すべてコピペでやりのけてきました。カンニングをしなかったことは誇りに思っています。よく考えると何も学ばずに、中退しないギリギリで卒業できたことはスキルかもしれません。

冗談はさておき、そんな5年間の後に待ち受けるのは工場や研究所の仕事でした。このままでは人生の先に奴隷地獄が待っていると気が付いた私は、やっぱりちゃんと勉強しておきたいなと思い、大学に入学しなおすことにしました。

大学での生活

大学は大分にある私立の大学に入学しました。編入するほど受け入れてくれる単位がなかったので他の入学生と2年遅れての入学することになりました。当時は周りからみるとおっさんが入学したと思われてるかと思いひやひやしていました。社会に出ると年齢の差なんて大したことはありませんが当時は変な気分でした。

化学の勉強もしなくてよいしやっと勉強が好きになれると意気込んで大学に入学したも、やはり勉強に追いつけなくなる現象が発生しました。やはり勉強は自分に合わないのかと自信を失ってきました。

それから、やっぱり麻雀とか当時のブレイクダンスの友達を遊ぶほうが楽しく、バイトでもお金が稼げるようになり、学校に行かなくなるようになりました。

それから、大学の周りで就活の話が毎日の話題になるようになりました。当時の私はナイーブで周りのやつがレジュメを100件おくったわーとか、大企業しか目指さないわーと豪語しているのを見て嫌な気分になっていました。

何が正しいのか私にはわからなくなりました。

ずっと我々は小学校の教育から大企業に就職することを目指すために生きてきたのでしょうか?本当にやりたいことを見つけることが人生の意味ではないのでしょうか?そんな葛藤を感じるようになりました。高専の時も悩んだのにまだ同じことを繰り返していました。

それから毎日悩んだ結果、これ以上教育システムで悩みたくないと思い、大学を中退しました。社会人として学ぶ2年間のほうが意味が大学での無意義な2年間より価値があると判断しました。

大学を中退してから

大学を中退するまで1年くらい在籍した状態で学校に行かない期間がありました。その時には居酒屋でのバイトとほかのバイトを掛け持ちしていました。時には車が好きなので車の塗装屋でバイトをしました。時には朝の3時から始まる魚市場で魚の神経を抜くバイトをしました。試してもいないのに本当に自分の好きなことがわからないのではないかという疑問を解決するためにできるだけ多くのバイトを試すことにしました。しかしどのバイトもしっくりきませんでした。

それから大学にお金を払う時期になり、それを無視して大学を中退することになりました。

不動屋さんで働く

大学で中退をするになり、親からの仕送りもなくなることを伝えられました。そこでもっと金になる仕事を探そうと思い、不動産屋さんに応募をしました。2件目の応募で仕事を手に入れました。

とても小さい会社でしたが賃貸やら売買、競売まで色々経験することができました。入社時には宅建の資格が必要であることを言われ、1年後の試験に備えました。それから30万くらいかかる学校に通うことにしました。

試験の日までの1年間、毎日勉強をしました。その時の勉強には苦痛はありませんでした。電車に乗っているときでさえも何がわからないのかを考え、何を学ぶべきなのかを考えたりしていました。

大学を中退して社会人になりにやっと、やっと。やっと勉強の意味を知るができました。日々学ぶことが、翌日の仕事に役に立ちました。契約書を作りお客さんに説明することがうまくなりました。

宅建は初回の挑戦で合格することができました。資格が取れたので収入が増えました。現場で使える知識も増えました。

あー。今までずーっとこれを見逃していたんだなと実感しました。

本当の勉強は大人になってから始まると実感しました。なぜなら勉強したことがキャリアになり、実力になり、お金になり、社会貢献になるっからです。

今は日々、どんなに仕事で疲れていても勉強に欠かす時間を作るようにしています。それが自分のためになるからだと知ったからです。7年間の学校での苦悩は大きな勉強代でした。まあそれでもこの『本当の勉強の意味』には代えられませんね。

まとめ

人生での苦しみは人それぞれです。私が苦しむことはあなたにもあてはまるとは限りません。しかし自分の苦しみを向き合うことで、手に入れる力があります。自分を知ることで、人生にコントロールを得ることができます。

お疲れさまでした。